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三宅町地域福祉計画・地域福祉活動計画・自殺対策計画
1.計画策定の趣旨
1)地域福祉計画・地域福祉活動計画
近年、少子高齢化や核家族の進行によるひとり暮らし世帯の増加等、家族形態の多様化により、生活に不安を抱いたり、援助を求める人が増えています。また、個人の価値観やライフスタイルが多様化し、住民が支え、支えられるという社会的なつながりが希薄化しています。こうした社会の変化を背景に、引きこもりや孤立死、自殺、DVや虐待、生活困窮、子どもの貧困等、福祉を取り巻く地域の課題は多様化、複雑化しています。
本町では、こうした近年の社会経済情勢や地域福祉を取り巻く現状を踏まえ、今後5年間における本町の地域福祉推進の理念や基本的な進め方と、三宅町社会福祉協議会や地域住民の具体的な取り組みを一体的に定め、地域福祉の推進を図ることを目的として、「三宅町地域福祉計画・三宅町地域福祉活動計画」を策定しました。
2)自殺対策計画
我が国の自殺者数は、平成10年に3万人を超え、現在は以前と比べて減少しているものの、以前として高い水準で推移しています。わが国の自殺死亡率は主要先進7か国(アメリカ、イギリス、イタリア、カナダ、ドイツ、日本、フランス)の中でも最も高く、毎年2万人以上の方が自殺によっていのちを落としています。また、若者の死因で自殺が1位になっているのは、主要先進7か国の中で日本だけです。
このような中、国では平成18年に自殺対策基本法が施行され、平成19年に自殺総合対策大綱を閣議決定し、平成29年に同大綱を見直し「誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現」が掲げられました。
本町では、国や県の動向を踏まえるとともに、一人でも多くの住民のいのちと暮らしを守るため、全庁的な取り組みとして総合的に推進することを目的として「三宅町自殺対策計画」を策定しました。
2.計画の期間
令和2年度から令和6年度までの5年間
3.計画の基本理念
1)三宅町地域福祉計画
住民と一緒につくるみんなが安心して暮らせるまち、みやけ
〔基本目標〕
- みんなが「関心をもつ」きっかけがあるまち
- みんながいきいきと「活躍できる」まち
- みんなが「つながる」「支え合う」まち
- みんなに「届く」安心・安全なまち
2)三宅町自殺対策計画
健やかな暮らしを支えるまち、みやけ
〔基本的な取り組み〕
- 地域におけるネットワークの強化
- 自殺対策を支える人材の育成
- 住民への啓発と周知
- 生きることの促進要因への支援
- 児童・生徒のSOSの出し方に関する教育の推進
〔重点的な取り組み〕 - 生活困窮者・無職者・失業者に対する自殺対策の推進
- 勤務・経営問題に関わる自殺対策の推進