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農作業中の熱中症に気をつけましょう
農業者のみなさまへ
近年、農作業中に熱中症になる人が増加傾向にあり、中には重症化する事例が発生しています。
熱中症から身を守るため、以下のことに留意して農作業を行ってください。
夏の農作業で心がけること
1.日中の気温の高い時間帯を外して作業を行いましょう
・特に高齢者の方は、のどの渇きや気温の上昇を感じづらくなるので、高温時の作業は極力避けましょう
2.作業前・作業中の水分補給、こまめな休憩をとりましょう
・のどが乾いていなくても20分おきに休憩し、毎回コップ1~2杯を目安に水分補給(食塩水やスポーツ飲料など)及び塩分補給用タブレットを摂取しましょう
・休憩時は、日陰等の涼しい場所で休憩し、作業着を脱ぎ、手足を露出して体温を下げましょう
3.熱中症予防グッズを活用しましょう
・屋外では帽子、吸汗速乾性素材の衣服やファン付きの作業着、屋内では送風機やスポットクーラーなどを活用しましょう
4.単独作業を避けましょう
・作業は2人以上で行うか、時間を決めて水分・塩分補給の声かけを行うなど、定期的に異常がないか確認しあうようにしましょう
5.高温多湿の環境を避けましょう
・暑さ指数計、温度計、湿度計で作業環境を確認しましょう
・作業場所には日よけを設けるなど、できるだけ日陰で作業をするようにしましょう
・ビニールハウスの施設内は風通しが悪く、早い時期、早い時間から暑さ指数が高くなるため、風通しを良くしたり断熱材を活用しましょう
★暑さ指数の確認は環境省HP(熱中症予防情報サイト)をご覧ください
https://www.wbgt.env.go.jp/<外部リンク>
熱中症が疑われる場合の処置
1.暑い環境で体調不良の症状がみられたら、すぐに作業を中断しましょう
・代表的な症状は以下のとおりです
手足のしびれ、冷たい、めまい、吐き気、頭痛、汗をかかない、体が熱い・だるい、意識の障害、まっすぐ歩けない等
※上記以外にも暑い環境下における体調不良はすべて熱中症の可能性があります
2.応急処置を行いましょう
・涼しい環境へ避難しましょう
・服をゆるめて風通しを良くしましょう
・水をかけたり、扇いだりして体を冷やしましょう(脇の下、両側の首筋、足の付け根を冷やすと効果的です)
・水分、塩分を補給しましょう
3.病院で手当を受けましょう
・意識がない場合、自力で水が飲めない場合、応急処置を行っても症状がよくならない場合は、すぐに病院で手当を受けるようにしてください
○そのほか、日々の体調管理など熱中症に負けない体づくりをしておきましょう
また、農林水産省HPにも熱中症への注意喚起が掲載されていますので合わせてご確認ください